クリエイティブ職に転職するには

希望者が多いが現実は厳しいクリエイティブ職

転職をサポートする立場で相談を受けていると、かなりの割合で転職先として希望されるのがクリエイティブ職です。
中でも20代~30代前半くらいの若い女性で希望する例が多く、広告代理店やWeb系のデザイナー、印刷業者のDTP担当といったデザイン系の仕事に人気が集中しています。

しかし2016年に社会を大きく動かした事件である、2015年12月に過酷労働の末に自殺をしてしまった電通社員の20代女性の例があるように、クリエイティブ系の業務の実態というのは中々に厳しいのが現実です。

うつ病やうつ症状を発症しやすい職業としてクリエイティブ系の職業は上位にランクインしており、長期的に続けていくには相当の体力がなければいけないと言えます。

なぜクリエイティブ職が過酷なのかというと、それは成果物に完成形がないということがまず挙げられます。
実際に製品を作る仕事の場合には、何を持って完成であるかということははっきりわかりますが、クリエイティブ系の場合には何をどこまで手を加えれば正解かということがわかりません。

そのため真面目な性格の人ほどサービス残業など長時間労働をしてでもよりよいものを仕上げようとしてしまいがちで、そこに客先や社内からのプレッシャーが加わることで精神的なダメージを受けてしまうのです。

とりわけクリエイティブ系に仕事を依頼するクライアントの責任者はどういうことか気難しい方が多く、振り回されているうちに仕事をする意味を見失ってしまうクリエーターの卵もいます。

これからクリエイティブ系の仕事を目指されるならば、そのあたりの業界の内情を理解してから進路を決めてもらいたいです。

未経験でも独学でどんどん仕事ができます

その反面でクリエイティブ職というのは完全に実力主義の世界なので、資格や経験がなくてもセンスを伸ばしていくことによりどんどんできることを増やしていくことができます。
逆に言うと「努力をすれば必ず報われる」というわけではなく、「正しい努力をした人が報われる」という世界です。

未経験から世界に入るならば、まず基礎的なスキルとしてAdobeの代表的アプリケーションを使用できるようになり、Webや印刷のしくみについて学ぶ必要があります。

現在はテレビや看板、ポスターのような単純な媒介ではなく、双方向通信が可能なWebやアプリ通信といったものも広告宣伝で当たり前に使われています。

どの分野のクリエイティブ職に就くにしてもそうした新しいメディアへの対応は必須です。
将来を見据えたスキルを備えていくとともに、デザインの基本的なセンスを磨いていくということがこれからのクリエイティブ職に求められる能力です。